Clotho の偶感録

個人用メモを世界に垂れ流す。

ボルボ 940 のバッテリー交換

7/15 からの 3 連休はキャンプに行った。
出発の 4 時間前くらいにクルマのバッテリーを自分で交換したのでさらしておく。

'97 VOLVO 940 Tack,右ハンドル,エンジンは B230FK である。
参考になる人がどれくらい生き残ってるのか分からんけど。

バッテリーは前回から引き続きパナソニックの Caos WD.まー安心の日本メーカーかつ国内生産だしその割に安いしということで。

あと (上のアフィリンクは同梱してるけども) LifeWINK なる電圧モニターが付けられるのも良いところ。

panasonic.jp

2 ちゃん眺めてたら,他のメーカーの 12 V 鉛バッテリーにも問題なく使えるらしいがまあそれは置いといて。

で,前回交換してからほぼ 3 年経ってる。
アイドリングでエアコン点けてると,しばらくすると LifeWINK の 5 点インジケータが 4 点に減るようになった。
まだまだエアコン使う季候が続くので,余裕があるうちに予防交換しておこうかな,というお話し。

注意

12 V 鉛バッテリーは高エネルギーの塊です。

感電事故,短絡 (ショート) 事故には気をつけてね!

あとボルボ 940 はあまり関係ないけど *1,プラスとマイナスを逆に繋ぐ逆接事故にも気をつけてね!

不安があるならディーラーやカーショップに任せた方がいいよ!

コードを外す順,繋ぐ順

覚え方

バッテリーの電極にはプラスとマイナスがあるわけだけど,車の鉛バッテリーの電極をいじるときには外す順,繋ぐ順の決まり事がある。

この決まり事は丸暗記してるといざという時に思い出せなくてあせっちゃう。
なぜこんなことが決まっているかだけ覚えておけば,いざというときに困らない。かも。

  • 要因 1: ほぼ全ての普通自動車はマイナスアース車である
  • 要因 2: 鉛バッテリーは水素ガスを発生させる

ショートを防げ!

自分で ETC やカーナビやオーディオなんかのカーアクセサリーをいじる人はもう知ってると思うけど,クルマは車体の金属部がマイナス極になってる。
これをマイナスアースという。

で,バッテリーから外したケーブルがマイナス側なら,ケーブル先の端子が車体に当たってもマイナス同士なので何も起こらない。
逆にプラス側のケーブル端子が車体に当たってしまうと,プラスとマイナス直結で短絡 (ショート) となる。

ショートすると,ヒューズが切れる火花が飛ぶ程度で済めば良い方で,ケーブルの被服とかが焦げてしまったり,電流の流れ方によっては車内のどこかの電線が焼き切れたり車両火災に繋がることもあるから十分注意して欲しい。

余談だけど車内のどこかの電線が焼き切れた場合,どこで切れたか,どの部品が壊れたか探すのは凄く難しい。
工賃も部品代もハンパない額になりかねないよ。

爆発を防げ!

鉛バッテリーを充電すると,水素ガスが発生する。

密閉型や半密閉型の鉛バッテリーは,なるべく水素ガスがバッテリーの外に出ないようになってはいるけど,ガスの圧力が上がったときはバッテリーが破裂しないように逃がすようになってる。

この水素ガスに,ショートした火花が飛ぶと爆発してしまう。
もちろんタバコなんかの火種も厳禁ね。

で,結論としてバッテリー交換時はどういう順?

まーこういう解説ページ見れば一発なので。

panasonic.jp

外す順 (-) → (+)
繋ぐ順 (+) → (-)

具体的な注意点は,下の作業の節に追記しよう。

作業

そんなわけで実際に注意すべき点など写真交えつつ続きをどうぞ。

準備

まず全ての電装品のスイッチをオフにして,キーを抜くよ。
とくにボルボを含む欧州車の大半はキーが無くてもスモールランプが点くので,消し忘れに注意。

車載工具に含まれてる 10 mm のスパナを取り出しておく。

外す

マイナス端子を先に外す。
マイナス端子が車体に当たっても,車体がマイナス極なので,マイナス同士は電気が流れずセーフ。

仮に,マイナスが繋がったままプラス端子を外そうとすると,端子を外す作業中にスパナが車体に当たったときにショートするよ。

このとき,プラス極の保護カバーは着けたままにしておくこと!

マイナス端子を外したら,保護カバーを外してプラス端子を外す。

外し終わったら保護カバーを着け直してね!

プラス極に触るとき以外は保護カバーを着けておく,と覚えて欲しい。

載せ替え

ボルボ 940 はバッテリーをこんな金具で押さえている。

手で棒をくるくる回せばネジが外れて,バッテリーの底のフチを抑えている金具が外れる。

外した。

バッテリーを抜いたあと。

バッテリー Caos 75-28H WD のサイズはボルボ 940 に入るギリギリのサイズで,左側に見える太いターボサクションパイプをちょっと押してあげつつ右側のフェンダー裏のハーネス達を引っかけないように避けてあげる必要がある。
中腰で重たいバッテリーを抱えながらごそごそするのはちょっと辛い。

2 年 8 ヶ月,40,350 km,まだ戦えるけどお疲れさまでした。

繋ぐ

LifeWINK をバッテリーに貼り付けておいた。

プラス極の保護カバーを外す前に,マイナス端子が触れてしまわないように,マイナス極を乾いたタオルで保護しておこう。

余談だけど,バッテリーを拭くタオルは,静電気が発生しないように湿らせておかないといけない。

プラス端子を先に繋ぐよ。
まだ車体がバッテリーのマイナス極と繋がってないから,工具が車体に当たっても大丈夫。
保護カバーを外し,バッテリーのプラス極を繋ぐ。
このときに LifeWINK のプラス端子を友締めする。

保護カバーを着けたら,同じようにマイナス端子を繋ぐ。LifeWINK のマイナス端子を友締め。

で,終わり。
写真忘れた。

後始末

時計

アナログ時計が止まってるので時刻を直しておく。

オーディオ

ボルボ 940 のオーディオは,電源が完全に外れると電子的な盗難防止ロックがかかる。
治安が良い日本では作業が面倒なだけなので,正規輸入車は全部おなじ解除コード "666666" が設定されて *2 いる。

オーディオを ON にすると液晶に "cod" と表示されるので,ラジオの登録ボタン [6] を 6 回押してあげる。液晶は 3 桁しか表示してくれないので注意ね。
んで,最後にボタン [aut] を押すと,液晶に "on" と表示されて完了。

おしまい

交換前のバッテリーも別にエンジンの掛かりが悪いとか症状が出るレベルではなかったんだけど,とりあえず安心が手に入った。

そしてこの記事を書くのに,事故の危険もあるし間違ったことは書かないように複数ソースで調べたりしたんで計 4 時間くらいかかった。
移動中に書くのがつらかったので上梓するまでに 5 記事もアップしてしまった。
やっと下書きからこの記事いなくなってせいせいした。

*1:バッテリーに繋がるケーブルがギリギリの長さかつ柔軟性が無いので繋ぎようが無い

*2:ま,ネット漁れば普通に出てくるし,カセットテープデッキなんて今さら盗難に遭ったりしないでしょ