Clotho の偶感録

個人用メモを世界に垂れ流す。

遠出する前にマイカーのタイヤチェック

昔はクルマで出かける前に必ず 『運行前点検』 をしろと道路運送車両法にあったんだけど,いまは適切な時期に行う 『日常点検』 って名前になってるんだね。

JAF によれば,高速道路でロードサービス出動する原因の 1 位,3 割くらいはタイヤ関係の問題らしい——。

ロードサービス救援データ(2016年度:年間) | JAF

というわけで,月に 1 回か長期休暇の前くらいはタイヤの空気圧チェックをするといいんだってさ。

なんて書きつつ私も 3 ヶ月に 1 回くらいしかチェックしてないんだけど。
なんとなく運転してて空気が減ったときの症状を感じてからようやく点検しなきゃ,とかね。

さて,LLC ロングライフクーラントの液量はだいたい月 1 回チェックしてる (スローリークしてるので) から,今回同じタイミングで空気圧も確認してみた。


お店で測ってもらう

のが一番早くて手っ取り早いね。

SS (ガソリンスタンド) とかオートバックスとかイエローハットとかジェームスとかでやってもらえるはず。

エアゲージ (空気圧計) の選び方

クルマのタイヤなんて 1 kPa (キロパスカル) くらいずれたところでたいした影響はないっす。

走ればタイヤの温度が上がって空気圧も上がるけど,タイヤの前後左右は同じ温度にならないので厳密に合わせたところで同じ気圧の上がり方はしないもの。
まっすぐ走ってても日向側と日影側でぜんぜん温度違うしね。

自家用車に使うならネットで 2 千円くらいのヤツを適当に買えばいいんでないかしら。

わたしが買ったのはこれ。

Amazon で買ったけどもう売ってないね。

  1. デジタル式の方が,電池されあればそこそこの精度が長期間維持できるはず
    • → アナログ式は数年に 1 回は較正しないと不安
  2. チャックがホースの先に付いてるタイプ
    • → チャックがバルブとぴったり合わないと測ってる先からエアーが漏れるので計測にならない。ホースがあった方がぴったり合わせやすい
  3. 減圧ボタンが付いてる
    • → 調整がしやすい

こんな感じのものはAmazonでたくさん売ってるし,まともそうなのが欲しければモノタロウでも売ってるので,一つクルマに積んでおくといいね。

空気圧の目標値

クルマの説明書や,運転席のドア開けたときに見えるフレームに空気圧が指定してあるはず。

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基本的にはこの数字に合わせてあげれば OK!

一昔前は,高速道路はしるなら 1 割アップみたいなノウハウもあったけど,今どきのクルマ + タイヤなら指定通りで大丈夫。

ちなみにわたしのクルマ,ボルボ 940 エステートの場合,前輪 1.9 kg/cm2,後輪 2.1 kg/cm2 だね。

定員乗車時は前輪 2.1 kg/cm2,後輪 2.8 kg/cm2 という指定だけれど,ホントに定員 5 人 + 荷物満載という状況の時だけにしておかないとダメだわ。
常にこの状態だとタイヤが真ん中だけ偏摩耗して残念な感じだったのでやめたよ。
940 エステートはコストコのカート 2 杯分入れても満載にはならないので,うちの使い方で満載になるのはキャンプの往復時だけなんだけど,それ以外でも結構乗るので負荷能力さえ余裕あれば気にしなくていいかなー。

タイヤサイズに合わせて空気圧を換算する方法

後で出てくる単位は "kg/cm2" より "kPa" が多いので雑に換算すると,数値を 100 倍して前 190 kPa,後ろ 210 kPa になるよ。

ただし,この数字は 940 標準グレードの純正タイヤサイズの "195/65R15 91H" の場合であるはず (明記はない)。
今履いているのは 940 上位グレードが純正で着けてる "205/55R16 94H XL" というサイズで,最後の XL は 『エクストラ・ロード』,つまり高荷重対応のタイヤなのね。

うちはキャンプ道具を積んだりすると乗員と合わせて積載重量が 400 kg 超える感じになるので,XL 用に空気圧を合わせて入れてあげたい,と。

そんなわけで負荷から換算してみるね。

ブリジストンの換算表を参照させて貰おう。

tire.bridgestone.co.jp

195 タイヤの LIロードインデックス は 91 で,XL でないから上の表を見ると,前輪の負荷能力は 535 kg,後輪は 570 kg だね。
正確には車検証の軸重をつかって——。

前軸重が 800 kg だから,1 輪あたり 535 kg の負荷能力を持たせてあるということは,余裕は 270 kg か。
後軸重 は 680 kg で,余裕は 460 kg だね。

乗員は前後軸の間に座るから,前後均等に負荷を与えると仮定して,一人 70 kg とすると 1 軸あたり 140 kg の負荷。
ラゲッジルームの荷物はほぼ前軸に負荷かからないと仮定すると,後軸の余裕 460 kg から 140 kg を引いて 320 kg の余裕があると。

キャンプ道具は 100 kg ちょいなので,指定空気圧の負荷能力で十分だね。

というわけで,XL 用の下の換算表から LI 94 XL (205 タイヤ) の負荷能力を見て,同程度の負荷能力を持てる空気圧を逆算すると……。
前輪が 220 kPa,後輪が 240 kPa になる。
ちなみに負荷能力値ぴったりの気圧値がなかったら,高い方の値を取るよ。

ていう計算を自動でやってくれるよ。

tire.bridgestone.co.jp

測り方

ほとんどのエアゲージは,複数の単位に対応してると思うよ。
デジタル式の場合は必要に応じて単位を変更してね。

空気圧を調整する

米式バルブに対応したふつーの手押しポンプで OK.

こんなやつね。

だいたいエアポンプは米式,仏式,英式に対応してると思うので,米式への切り替え方を確認してね。

今回は前輪が両方とも 210 kPa くらいでちょい低め,後輪が 195 kPa くらいまで落ちてたので,前輪が 10 回,後輪 40 回くらいポンピングしてからエアゲージで空気を抜いて 240 kPa に合わせたよ。

エアゲージ付きポンプがあればそれで良かったんだけれども……たまにチェックするだけだから買い換えまではしなくていいかな……。

ああ疲れた。