Clotho の偶感録

個人用メモを世界に垂れ流す。

今さらマウスパッドをお勧めしてみる

先週末,会社用にマウスパッドを買ったのが届いたので月曜に持っていった。
ものすっごいはかどったよ。

 そもそもマウスパッドっつーのは,マウスというデバイスがボールとロータリーエンコーダを使ってた古の時代に,ボールがコロコロ気持ちよく転がるためにはある程度摩擦がありかつ平滑な面が必要でしかもボールが転がると机の上のホコリをマウス内に取り込んでいくもんで,なんか適当な下敷きがないと辛いねーという時代の要請のもと生まれたもんであった。
 何しろボールにホコリが張り付いたりするとマウスカーソルがまっすぐ動いてくれないんでストレスがマッハでフルなんである。

 今どきの光学マウスはそんなストレスから解放されて膝の上だろうがガラスの上だろうがふつーにポイントできるようになったわけで,マウスパッドにこだわる人種は PC ゲーマーくらいになってしまった感がある。
 マウスパッド使いたい人も単価 ¥200 くらいの販促品としてばらまかれてたやつをテキトーに拾って使う時代なのかな。

現状への不満

以前買ったマウス Logicool M705t を会社に持っていって使ってたのだけど,机に直に置いて使ってたところ,マウスの動かし始めがイマイチなのが気になってたんだな。

www.kagura-c.info

動かし始めの 5 mm くらい,マウスカーソルが反応しないように感じることがあって,例えば 10 mm おきに小刻みにポイントしたいときは一度大きく 50 mm 動かしてから 40 mm 戻す,みたいなすっごいめんどくさい感じ。
過去の経験からいって,こいつは摩擦の問題だな,ということが見当ついた。

マウスが滑らない原因

マウスのフィート (接地パーツ) は多分 PTFE *1 あたりの素材でできていると思しいが,こいつが触れる会社の机の表面は半艶の樹脂がコーティングされていて,微視的には接触面積が大きい。

解決するためには,単純に接触面積を減らす。
つまり,表面がざらざらしたものをマウスの下に敷けばいいんである。

マウスパッドをポチる前に,コピー用紙を敷いてマウスの滑りが改善するか確認したらちょっとマシになった。
やっぱりね。

調べた中で最も滑るマウスパッドは

懐かしのパワーサポート エアーパッドプロ シリーズみたいだね。
昔,大学在学中くらいに製品が発表されて,当時買った記憶がある。その後マウスからトラックボールに移行したときに捨ててしまったんだっけか……。

あれから 10 年弱経ったけど,まだ史上最強だったんだね。

製品について

パワーサポートの製品ページから特徴を——。

www.pawasapo.co.jp

圧倒的な操作感を実現するエアーパッドにエアーパッドソール(マウス用滑性シート)が付属した究極セットです。
エアーパッドの能力を最大限に活かすために、是非エアーパッドソールを付けて究極の使い心地をお試し下さい。
エアーパッドソールは形状、厚さの異なる5種類のソールが付属します。

・裏面は粘着仕上げのため、置くだけで固定することが出来ます。
・特殊な表面処理加工で非常に汚れにくく、また汚れが付着しても中性洗剤と水で落とすことが可能です。
・耐熱性に優れていますので、たばこの火を落としてもすぐに溶けることはありません。
・特殊な表面加工によりマウス操作時の不快な音の発生を軽減しています。
・適度な厚みがあるため、手首への負担を軽減します。
・医療用の素材をベースにしていますので、人体にも環境にも優しいマウスパッドです。

【マットブラック】
レーザー式マウスに一番適しているカラーです。
レーザー式マウスの高分解対応とするため、従来に比べ凹凸が細かく、手で触れると少し荒れた感じがしますが、操作感、滑性感、追従性も非常に高い性能です。
光学式、ボール式マウスでもご使用頂けます。
※ご使用のマウスの仕様や個体差により、ポインタの動きに不具合が生じる場合があります。

【ダークグラファイト
操作感、滑性感が非常に優れているモデルです。
光学式、ボール式マウスでもご使用頂けます。
※ご使用のマウスの仕様や個体差により、ポインタの動きに不具合が生じる場合があります。

【スノー(夜光タイプ)】
通常は半透明のホワイトですが、暗い場所では淡いブルーに発光します。
※レーザー式マウスではご使用頂けません。
 ご使用のマウスの仕様や個体差により、ポインタの動きに不具合が生じる場合があります。

わたしは今回,究極セット III (大サイズ・マットブラック) を買った。
サイズ感は最初に貼った写真を見てね。

そして,『究極セット』 というのはマウスの底に貼るためのエアーパッドソールが付いてくるタイプ。

余談: 光学式・マウス

ところでレーザー式マウスも赤外線レーザー光を出してるし,赤外線レーザー光は光学の範疇だと思うんだけど,いつの間にかレーザー式マウスは光学式マウスに含まれなくなってしまった気がする。
昔は赤色 LED か青色 LED かで波長によってはマウスパッドの適不適があるねという話しはあったと思うんだけどー。

というわけで,このブログではレーザー式マウス/LED 式マウスという表現にしておくよ。
そしてこれらの総称が光学式マウスだよ,と。

使ってみた

まずマウスの底にエアーパッドソールを貼ったよ。

実のところ,エアーパッドソール貼ったマウスを普通の樹脂コーティングされた机の上で動かすと,かなり滑るようになった。
ただし,どこでも滑りが良くなるわけではなくて,コピー用紙の上とかはあんまり滑らない。

エアーパッドソールは中央が膨らんだ形状をしているので,これだけでも接触面積がかなり減るんである。

そしてさらにエアーパッドプロを敷くと,樹脂コーティングの上で節操なく滑る感じがやや抑えられて,かすかなザラザラ感でマウスを停める制御がしやすくなる感じ。

やっぱりかなり使いやすくなるね。
滑りやすくなった分,カーソルの移動速度設定を 1 段階だけ遅くしたよ。

おすすめするひと

こんなひとにはお勧め。

  • マウスを多用する
  • しばしば Excel でセルの多数選択をしたり,Powerpointポンチ絵を描く
  • マルチディスプレイ環境

おすすめできないひと

マウスをすばやく動かしたとき,摩擦が減ったぶん停めるのが難しくなる印象があるよ。
特に無線マウスを使ってるひとは,電池でマウスが重くなるので数ピクセルは行きすぎてしまう感触。

まあゲーマーはだいたい有線マウスだろうけど,SteelSeries QcK マウスパッド (自宅で使ってる) の方が滑りが良すぎなくて良い気がするね。

*1:ポリテトラフルオロエチレン。デュポン社のテフロン ™ として知られている低摩擦樹脂。